読み物

ナウエの物語

ナウエの物語 01

1.井上神社 2020年2月25日 その町は、薄い雲に朝の陽光を乗せていた。 コウとケイは、スマホゲームに導かれて町を歩き回っていた。  コウは13才。学校に行っていれば中1だが、コウは小学3年から学校には行って...
2022.06.06

ことばたち

桜 春の透き通る光が景色を映し出す 忘れてしまいたい出来事が忘れてしまわないように 母に手を引かれ歩いた あの道友とふざけあった 小さな公園あなたに見せてあげた あの風景 永遠というものはないと気づいていたけれど永...
短編

シリウス 正義のために闘う一羽の蝶に贈る

PezibearによるPixabayからの画像 「今日は、星がきれいに見えるな。」 「あぁ、オリオンがくっきり見えるな。」 「お前は、昔シリウスが好きだって言ってたよな。天球上で1番明るい星やってな。」 「あぁ、そ...
短編

秋雷

私たちは孤独に感じることが多くあります。人とのつながりが薄れていく世の中では、孤独と感じることはとても辛いものです。しかし、その孤独は自分が気付いていないだけで誰かの愛情を体に纏っているかも知れません。孤独の時は、自分の周りを見つめなおしましょう。
2022.01.20
短編

「カー」という名の犬

コロナ禍で窮屈な毎日が続いています。 知らず知らずのうちにストレスを抱えたり、辛さに包まれていることと思います。 そのような日常の中で、少しの感動に触れていただければ嬉しいです。
2022.01.20
ナウエの物語

ナウエの物語 07

ナウエの物語 06 19.ワタ 二人は、深い眠りについていた。 太陽はすでに天頂を超え、空の端から黄昏を引き出しにかかっていた。 ハタマと『影』との戦いは、水が布に染み込むようにじわじわと二人に近づいてきて...
2021.12.03
ナウエの物語

ナウエの物語 06

ナウエの物語 05 16.オレンジ色の『モノ』 二人の眠れない夜が明けた。 ケイとコウは、他の皆とともに狭い谷間にやって来た。 そこは、櫓が立ち大きな杭が地面に埋め込まれ、外部からの侵入を遮っていた。 ...
2021.12.03
ナウエの物語

ナウエの物語 05

ナウエの物語 04 13.ババ様 「!?、ナウエの民?ナウエのみんなが食料?えっ?」 コウは、チナの言っていることがわからなかった。 「それは、ナウエの民はハタマの民の食料で、自分らもハタマの民に食べられる...
2021.12.02
ナウエの物語

ナウエの物語 04

ナウエの物語 03 10.チハとチナ ケイとコウは、走った。 声のするほうへと、得体のしれない胸騒ぎが二人の足を急がせていた。 村の中心の井戸の周りには、何人もの村人が集まっていた。 「本当か。」 ...
2021.12.02
ナウエの物語

ナウエの物語 03

ナウエの物語 02 7.剣と槍 「おいッ、大丈夫か。」ケイの手は、震えていた。 チハは、何も言わず両手を地面につき肩で息をしている。 荒い息だけがかすかに聞こえてくる。 「ほんまに、大丈夫か?やっぱり...
2021.11.28
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