驚きの面白さ 三国志 Secret of Three Kingdoms

prime videoより

「三国志 Secret of Three Kingdoms」
以前、BS11で放映していたのをたまたま見て癖にりました。

吉川英治「三国志」に慣れ親しんでいたので、当初は蜀以外の目線での物語にはあまり期待はしていませんでした。

案の定、初回からかっこいい司馬懿仲達が登場したので興ざめしてしました。
なぜなら、私が持っていた仲達の老獪な策士のイメージが覆されてしまったからです。

ですので、エンターテイメントとして軽く見始めたのですが、のめりこむ、のめりこむ。

また見てみたいと思っていたところ、家族がアマゾンプライムに入っていてプライムビデオが見れることを知り早速 「三国志 Secret of Three Kingdoms」 を見返しました。

ここに、私が夢中になった要素を紹介したいと思います。

Amazonプライム会員に登録する

史実なんて後回し

このドラマは、後漢末期曹操が権力を手中に収めた頃から、曹操の子・曹丕が皇帝となり魏を建国した時代までを描いています。

第一話で司馬懿仲達とともに騎馬で出てくる楊平(ようへい)は、実は漢の皇帝・献帝 劉協の双子の弟・劉平であることを知らされます。
まぁ、皇帝が双子でもありですよね。

でも、第一話の最後では 皇帝・献帝 劉協 はすでに死んでいることが明かされます。
この段階から、楊平が劉協に成り代わり時代を乗り越えていくことになります。

後年、曹丕に禅譲する献帝 劉協は別人にされてしまっている。

「史実じゃない」と思いつつも、古い歴史は作り変えられている可能性もあるので、あり得るのかも知れません。

prime videoより

Amazonプライム会員に登録する

陛下(びーしゃ)の力

字幕放送を見ていて、人名を除いて分かった中国語が「陛下(びーしゃ)」です。

「陛下(びーしゃ)」 の前では皆が額づき敬意を表します。
それは、昭和の時代劇「水戸黄門」の印籠のような印象を持ちます。

古くからある権威に畏怖を感じる。
言い換えれば、守るべき慣習を守り抜いているように見えます。

現在において、このような守り抜く慣習というものが疎かになっているところもあると思われます。
形だけの儀礼であっても、その形を次代に受け継ぐのは大事なことですよね。
「形」の後に「心」が生まれてくるときもあるでしょう。

見方によってはただの権力の乱用に見えるでしょうが、心地よく見ていました。

「待ってました! 陛下(びーしゃ)」と、心の中で叫んでしまいます。

Amazonプライム会員に登録する

隠れキャラ? 貂蝉

この物語は歴史を題材にしているので、やはり歴史上の人物の名前が沢山出てきます。
曹操しかり袁尚しかり、どこかで聞いたことがある名前が出てくるので、昔の知識を揺り起こしながら見るのも楽しいものです。

その中で、「明らかにこの人物は大事な役どころなんだな」と思いながら見ていた人物がいます。

物語が進むにつれ明らかになるのですが、「えっ! あの貂蝉だったのか!」と感動しました。

思わね隠れキャラにビックリでした。

後々、華佗(かだ)とかも出てきます。
華佗は「吉川英治 三国志」では関羽の治療をした医師として短い記載で出てきますので、久しぶりに聞く名前に思わず笑顔になりました。

prime videoより

Amazonプライム会員に登録する

思わぬ才能を持った人物が多すぎ。

主人公の楊平は、小さい頃から医療に興味があり治療の技を身につけていますし、弓の技も特筆です。
後々、首を切られた曹丕を生死の境から救い出したり(フリカケみたいな薬を使って助けました)、曹操の頭の病を治そうともします(こちらは頭蓋骨を開いて病気の基を取り除こうとします)。
華佗も真っ青、ブラックジャックか。

司馬懿仲達も剣技がすぐれ、紙を剥がす特技もあります。
人相書きを薄く剥がして、コピーを作ってしまう離れ業です。

先帝の弘農王の妃は剣術の使い手で暗殺集団の一員だったり、貂蝉や貂蝉と呂不韋の子も武術の達人であったりします。

もう、何でもありです。

ダブル主役の皇后 伏寿が普通の人間で安心します。

prime videoより

Amazonプライム会員に登録する

敵キャラの心の変化にしびれる。

曹操や楊修など敵キャラは沢山出てきますが、やはり秀逸なのは郭嘉と満寵です。

郭嘉はその才知で楊平たちを追い詰めていきますが、楊平の考えに触れていくうちに自分の目指すべき道を模索していきます。
主人である曹操の野望を理解しつつも楊平たちを見守り、最期は楊平に「私は死の間際に名君に会えました。幸せなことです。」と伝えます。
感動の場面でした。

もう一人の満寵は、郭嘉の忠実な部下で執拗なまでに楊平たちを追い詰めていきます。
曹操というよりは郭嘉を唯一の主人と思っているような人物です。
満寵は楊平の正体を暴くために、司馬懿仲達の拷問や朝廷を蔑ろにする振る舞いに徹していて、まったく好感が持てませんでした。
敵は疑ってかかるものとして楊平に接していた満寵が、ある事件をきっかけに楊平の真の考えに気づきます。
真実に出会った時の満寵の変化が、とても好感を持てました。

prime videoより

Amazonプライム会員に登録する

最後に

やはり、俳優陣がみんな美男・美女というのがドラマを面白くしています。

曹丕役の俳優は、『三国志〜司馬懿 軍師連盟〜』では司馬昭役で野望むき出しの次男を上手に演じていました。

また『三国志 Three Kingdoms』も見ましたが、 『三国志 Three Kingdoms』 は泥臭く司馬懿仲達などは薄汚れた老人のように描かれていました。
それに比べて『三国志 Secret of Three Kingdoms』は明るい映像でエンターテイメント性が高く、男女の恋愛も描かれているので若い人にも見やすいかもしれません。

是非、この面白さを皆さんも味わってください。

prime videoより

Amazonプライム会員に登録する

コメント

タイトルとURLをコピーしました