コミュニケーション障害の君へ。初歩の、道の尋ね方教えるね。

誰だって、他人は苦手です。

人に何かを尋ねるのは、勇気がいりますよね。誰でも知らない人に話しかけるのは、ちょっとした恐怖です。相手がどんな反応をするのかわかりません。「怒られたらどうしよう」「無視されたらどうしよう」 怖いですよね。そばに教えてくれる人がいなかったりそういう場面を身近にしていなければ、どう対処していいのかわかりませんよね。

クッション言葉を使いましょう。

そういう時は、魔法の言葉「クッション言葉」を使いましょう。

クッション言葉とは、「失礼ですが」とか「申し訳ございませんが」などビジネスシーンだけでなく生活でも無意識のうちによく使われています。要するに、相手の気持ちを察したり自分の気持ちを言葉に表して相手に伝えるツールです。

私の解釈ですが、「失礼ですが」や「恐れ入りますが」は、言い換えれば「失礼ですが、あなたの時間を少し私に使っていただけませんか」や「あなたの貴重な時間をいただいて、申し訳ございません」というあなたの気持ちを表していると思います。

と言っても、「正しい言葉を使わないといけない」とか「難しい言葉を使わないといけない」など考えなくていいですよ。

「クッション言葉」のあるなしでどう感じるでしょうか。

例えば、見知らぬ通行人に道を聞く場合。

見知らぬ人が、通行人であるあなたに近づいてきて「〇〇ビルはどこですか?」と、急に聞かれたらどうでしょう。ビックリしませんか?「誰だ、この人は」とか思いませんか?

そうですよね、無防備なあなたの世界に突然見ず知らずの人が入り込んでくるのですから。

逆に、あなたが見ず知らずの人に急に「〇〇ビルはどこですか?」と聞けば、聞かれた人も「誰だ、この人は」とビックリすると思います。

そんな時に、声掛けとして「申し訳ございませんが」や「恐れ入りますが」と最初に言われたらどうでしょう。「申し訳ございませんが」と聞かれたら、「この人は、私に何か用事があるのかな」と、思いませんか。その後に「〇〇ビルはどこですか?」と聞かれたら、応えてあげようと思いますよね。

クッション言葉は、相手の警戒心を解くことができます。

コミュニケーションが苦手なら、かしこまらないで使いましょう。

「申し訳ございませんが」などの言葉は、使い慣れていないと使えませんよね。

私も苦手です。

そういう時は、くだけた言葉でも十分です。

例えば、「すいませんが・・」「すいません」とか「あのー」でもいいと思います。

「すいません、道を教えてほしいんですが」      

「あのー、〇〇ビルはどこですか?」

これで十分です。

動作も付けてみよう。

お話をする時には、誰でも無意識にしていることがあります。それは動作をつける事です。

「ありがとう」と言いながら頭を下げます。「ゴメン」という時も頭を下げますよね。「おーい」と人を呼ぶときは手を振ったり、笑顔で「よかった」と言います。顔の表情も動作の一つです。

じゃな、道を尋ねるときはどんな動作をすればいいでしょう。

「すいません」という言葉を使う時、自然に頭が下がりますよね。それでいいんです。

道を尋ねるときも、「すいません」と言いながら少し頭を下げると相手の警戒心も緩みます。「あのー」も一緒です。

動作が先でもいい時もあります。

道を聞く人を探している時にふと目が合ったら、会釈(えしゃく、少し頭を下げることです)してから「すいません」というのもありです。

クッション言葉はどこでも使えます。

コミュニケーションの苦手な人の道の聞き方を書いてきましたが、このテクニックはいろいろな場面で使えます。

食堂に入ったら、「あのー、ここに座ってもいいですか」や「すいませーん、水をいただけませんか」

本屋さんで、「あのー、〇〇の本はどこですか」「すいません、レジはどこですか」

誰かがモノを落としたのを見かけたら、「すいません、落としましたよ」や「あのー、何か落ちましたよ」

など、

最後に

知らない人とかかわりを持つのって、勇気がいりますよね。。

道を尋ねるときもですけど、進学したり就職したり環境が変わったらすっごく緊張するし恐怖もあります。

そんな時は、相手に自分を置き換えてみて考えてみましょう。「僕だったら、明るく声をかけてくれたら良いな」「私は、静かな優しい口調で話しかけられたらいいな」とか。そんな風に想像して、自分自身に話しかけるつもりで話しかけてみましょう。

初めての声掛けは、100くらいの緊張や怖さがあると思います。でも、3人に話しかけ5人に話しかけ10人になったら、100が10くらいになってるかもしれませんよ。

スポーツなら、練習をすればするほど上手になり力が付きます。

心も同じです。

はじめの一歩はすごく労力がいります。でも、応援してくれる人が傍にいるはずです。少なくとも、あなた自身が応援しているはずです。一歩進めば、反動で反対の一歩も出てくると思います。

頑張らないでいいですよ。

あなたは、出来ます。

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